自己紹介

アメリカのとある州でのんびり生活を送る傍ら悲惨な経験を数なくこなしてきた強がりな♀です。

2010年10月1日金曜日

Story about 1st DUI (飲酒運転) Vol.2

逮捕、釈放の翌日からお酒の量は更にヒートアップした。朝からバドワイザーを3~4本飲み干し、学校へ向かった。もうシラフの状態ではいられないほど恐怖感に襲われていたから。

まず、貯金を確認してみた。とてもじゃないけれどこの後始末をカバーできるような金額ではなかった・・。

とりあえず弁護士を探さないとと思い、ネットで町の弁護士を検索してみると町におりすぎというくらい弁護士がゴロゴロしていることが発覚。さすが裁判の国、アメリカ。

DUIに詳しい年上の知り合いから2~3人とカウンセリングして決めた方がいいということだったので、早速2~3人とアポイントメントを取って話し合いをすることに。

弁護料もピンからキリで、ある一人の弁護士は3000ドル(30万)が弁護料だった。でも平均は1500ドル(15万)から2000ドル(20万)。

結局、業務的でなく私の立場を考えてくれた女性弁護士を雇うことに。弁護料は1500ドルだったけれど学生さんで金銭的にも余裕がないことを分かってくれ1000(10万)ドルでいいということになった。

弁護士を雇う利点は、

・裁判所への出廷不要
・緊張感・恐怖感の緩和

結局、裁判所へ行くことなく学業に専念することが出来る環境には戻った。

でも、この先どれぐらいの期間、どれだけの制裁が下るのか、もしかしたら無罪かも・・などという期待と不安が毎日私を襲って結局、あまり勉強に集中できずお酒に溺れ続けて行った。

2週間後、血液採取の結果が出たと弁護士から連絡が・・(この間、何度弁護士へ電話したことか・・)

結果は、0.19%だった。ちなみにLegal Limit (法的に許されるアルコール度数)は0.08%・・約、2倍だった。かなりアジア人女性では高い方だ。

弁護士に、「一体どれだけ飲んだの!?」と言われた。

私、「たくさん・・」

彼女の中ではアルコール度数はあまり高くないだろうと踏んでいたらしく、この結果に良い結果は望めないということを言われた。

DUI(飲酒運転)の手前で、Wet Reckless Driving という違反行為があります。これは犯罪にはなりません。DUIかWet Reckless Drivingかの判断は全てアルコール血中濃度によって左右されます。詳細は以下の通りです。

アルコール血中濃度0.08%以下・・・Wet Reckless Drivingの可能性あり(決して可能とも限らない)
アルコール血中濃度0.08%以上0.10%以下・・DUI・・・平均的な制裁
アルコール血中濃度0.10%以上0.20%以下・・DUI・・・平均以上の制裁
アルコール血中濃度0.20%以上・・・厳しい制裁

私は平均以上の制裁の域だから弁護士が期待できないといったんだろうな、と思った。

結局、その間も恐怖感を和らげるためルームメイトや友人と飲んだり、一人で飲んだりしていた。

その間、アルバイトも始めた。軽く、気持ちが楽になった。

免許証は逮捕時に取り上げられたものの、まだ運転は可能だったので、懲りずに飲酒運転を繰り返していた。(今思うと恐ろしい・・)

友人と昼から飲み続けたある日、駐車場でバック駐車中に大木に突っ込んだりもした。

泥酔しながら宿題中、眠くなり机上で腕枕を使って寝たところ、左手の腕の神経が麻痺してしまった。

通常ならシビレの段階で目が覚めるのだけれど泥酔のため、起きることなくそのままの状態で5~6時間寝てしまったことが原因。翌日、目が覚め洗面台で髪の毛を掻き上げようと思ったら左手首がブラブラの状態になっていてビックリ。


完治には少なくとも6カ月から1年以上かかる。

想像出来ないかもしれませんが、タイピング、携帯電話操作、のみならずあらゆる部分で障害が出ました。当然、髪の毛も縛れませんでした。

鍼灸へも行った、腕を熱湯で温めたりもした、ありとあらゆる事をしました。。

結局、それが原因でアルバイト先でも迷惑をかけました。

2年以上経過した現在も、違和感が残ってます。(みなさん、腕枕には要注意!)

2ヶ月後、ついに制裁が下りました。

罰金:1900ドル(19万)
刑務所:2日(消防車の掃除で済む)
アルコールスクール:3か月(授業料約6万円)

1回目のDUIだけで色々な諸経費を含むとざっと50万は軽く使った。

結果が出たあとは、罰金の支払い、スクール通い、刑務所行きの代わりに働くための手続きのみなので気分はずっと楽になりました。

1回目の免許停止は3か月、でも完全な運転不可能な期間は1カ月のみでその後制限付き免許の申請が可能だったので免許証は2~3か月で戻ってきました。

アルバイトも始め、車の運転も可能になれば人生を元に戻せた気分になりました。

結局1000ドルでいいと言われた弁護料も、感謝の意を込めて1500ドル払ってしまった。(後に後悔)

分かったことは1度目のDUIは事故でも起こさない限り、大半は定例化されているので弁護士を雇おうが雇わまいが結果は一緒。裁判所へ出頭したくなければ雇うべし、というのが私の見解。

ただ、それでも飲酒運転を続ける私がそこにはいました。

続きは2nd DUIにて。

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